顕空です。 「仏教の教え、報われぬ努力も敬う」こころです。

全国の皆さん こんにちは！！

今月も残り６日間で終わりです

来月は３月です。卒業式、入学式、入社式、、、、。３月はいろんな意味で人生の分岐点です。

去る人、来る人、学年の変更、クラス変更。季節も春がこようとしてます。

 

仏教に「無所得」とか「無所悟」という語があります。修行しても得られるものはないし、覚るものもない、と言う意味です。僧侶が修行するのは、悟りを開いて、仏となるためで、それが目的です。ところが、この語は、仏教の真意はそうではない、といっているのである。修行は取引ではない。修行と交換で何かを手に入れようとすることは出来ません。。目的を自らの導き手にして、たとえそれが最終的に手に入ろうと入るまいと、修行自体に打ち込んでいく姿そのものに、悟りがあり、仏が現れます。努力は結果を出さなければ意味がない、と考えるのは、世間の物差しである。努力した事実は決して消えません。しかし、それが果たして、いつどこでどのように報われるのかどうかさえ、およそ人間の浅智慧では判りません。積み重ねた努力の結果、失敗も挫折も喪失もあります。悲哀も苦難もあります。喜びや楽しみや成果よりも、それらがずっと大きくて深いかも知れません。そう覚悟をきめて、頑張る。たとえ報われなくても、頑張りそのもを受け入れ、敬う。昨日のことは「しょうがない」と呟いて、それでも今日を歩くのだ。

報われない愛を慈悲といいます。時には、空、雲、自然、風、木々、鳥、よく見ると、感じます。生き急ぐことがないように。

寄り道もまた人生かもしれません。挫折は友達です。

 

顕空。 般若心経 礼拝 合掌。