皆さん こんにちは!!
猛暑の日々ですが、暦の上では、本日から立秋です。お盆まで残暑が残りますが、自然界のリズムは秋を迎えてます。
一度は行きたや、お伊勢様で、江戸時代は、お伊勢の伊勢神宮に行くことが、喜びだったようです。自分がいけない時は
飼い犬に行かせて、キチンと帰ってきたそうですし、無一文でも、お伊勢参りのたすき、旗を立てて歩くと、お金、食べ物、道中の皆さんが、お接待してくれたそうです。今で言う、ヒッチハイクですね。犬は、参拝者が、散歩みたいにして、行ってます。伊勢神宮は神社参りですが、お寺参りもありました、そうです、四国の八十八ヶ所参りです。「お遍路」です。
悟りを求めて空海ゆかりの霊場を訪ねる修行です。同じ巡礼でも、趣は反対です。
遍路(へんろ)=巡礼の一種で、一般的には、四国88ヶ所巡りを指します。江戸時代までは「遍路」「辺路」とかかれ、京を離れた辺境の修行の地を巡る道を意味してました。四国の遍路は、悟りに至る過程「発心ー修行ー菩提ー涅槃」になぞらえて、それぞれ、阿波(徳島)〜土佐(高知)〜伊予(愛媛)〜讃岐(香川)の道場が割り与えられてます。
四国は空海が生まれ、若いころに修行に各地で励んでます。その足跡を歩むことで、悟りに近づこうとしたのです。
霊場は道場ともいい、参拝時に「南無遍照金剛」と言う空海の(弘法大師)法名(宝号)を記した札を納めるための「札所」とも言われます。遍路は行程1400km、普通に歩けば2ヶ月近くかかります、山あり、谷あり、海あり、川ありの道のりで、道すがら、疲れて休んでると、どこともなく、お茶、お水とか、地域の方が、お接待してくれます。これもご縁をいただくことです。
仏教の悟りの道(煩悩からの開放)は、「発心」=悟りを求める心を持つこと。 修行ー「菩提」=悟りの境地に至る。 そして、「涅槃」=悟りが完成する。 と4段階になり88ヶ所を巡礼していくと、この4段階を経験、体現、体得していきます。
札所に行けば、必ず、お経も上げます。顕教は言葉=お経 密教=言葉では表現できない、心、感情、精神を体得して、体現して、悟り、真理を得るという、行動実践で即身成仏になることですが、この88ヶ所巡礼で艱難辛苦を経て、得るものがあります。
一人で、黙々と歩きます、ですが同行2人で弘法大師が同行してくれてます。歩きながら、自然に触れ、自己の心に触れ、
人に触れ、宇宙に触れて、心の旅こそが現代にも合う巡礼となるのだと思います。
最後に、高野山に訪れて、満願成就とする人もいます。遍路を逆ににたどる「逆うち」といい大願成就に通じるといわれてます。
現代にあわせて、簡易かされた巡礼として、88ヶ所を4度に分けて回る一国参り、主要な道場を選択的に訪ねる七ヵ寺詣、13箇所参り、17箇所参りもあります。
管総理も遍路になりましたが、途中で終わってます。定年退職者、学生、悩める人、哲学、人生、心の洗濯、、、、。目的は多々あれど、一度は回りたいですね。歩くという原始的な方法、自転車、バイク、車、バスで回る人もいます。
方法がどうであれ、自分との対話は間違いなく出来ます。空海は「始めあり終わりあるは、これ世の常の理。生者必滅はすなわち人の定まれる則なり」何事にも終わりあるからこそ「今何をすべきか」がとわれています。死があるからこそ、人生は輝く。
顕空。 南無大師遍照金剛。 合掌。
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